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画像の無断転載(コラ作成/画像レス/RT)してる人間は著作権を語るな

2015 年 11 月 24 日 コメントはありません

……とは言わないので、タイトルだけ読んで脊髄反射しないでください。

以下本旨。

無自覚な無断転載

自分の観測範囲では、「盗作」つまり人様の作品を自分の物だと偽る行為に対しては厳しく糾弾する人が多い一方で、「(無断)転載」する人に対しては甘いというか、日常的に無断転載をしている人が多いな、と思えるこの頃です。
2chやふたば、最近ではLineのスタンプ文化の隆盛もあって、転載という行為に対して罪の意識がない、あるいは悪いことだと思っていない人が増えているのではないか、そう思ってこんな記事を書いてみた次第です。

それは引用ではない

著作権法には「引用」という、人様の著作物を許可なく持ち出してよい権利が存在します。
しかし、周りをみているとどうやら「引用」を都合良く解釈し、何をしてもよいと考えている人が少なくないのでは、と思えてなりません。引用というのは、以下の条件(法律用語では「要件」と言います)を満たしたときにのみ認められるもので、無条件に人の著作物を使って良い権利ではないのです。


知財法における引用の定義

前提
・引用に許可は不要
・引用されることを拒否することはできない
 →たまに、「無断引用禁止」と書いてある文をみることがありますが、引用は禁止することができません。主張できるのは「無断転載禁止」です。


要件1.出典が明記されていること
A:「著者名」、「書名(巻数)」、「ページ数」、「発行年月日」
あるいは
B:「URL」「引用した日付」

(※判例から導き出された要件なので、正確な定義は存在しません)


要件2.引用する必要性があること
これは一口に判定しがたいので、考えられる一例を挙げてみます。

○:キャラクターイラストの表情について評論する場合
○:イラストのグラデーションについて言及する場合
×:感動したのでシェアしたい場合
×:イラストの特定の部分が好みだったので紹介したい場合


要件3.自説が「主」、引用部分が「従」となっていること
引用は、自分の考えを補完するためにのみ行えるので、引用部分の方がメインコンテンツになってはいけないということです。
「ワロタ」の一言だけ添えても引用にはなりません。
また、例えば先述の例ですが、キャラクターの表情を論ずるために漫画の単行本1冊分をまるごと引用したらアウト、といった感じです。


要件4.引用部分が明確であること(枠で囲ったり強調したりしなければならない)
要件5.公表されたものであること(発売前の早売り雑誌を引用してはいけません)

以下、
細かい要件省略。

……ざっくばらんに書きましたが、本当はもう少し厳格なルールがあります。
詳しくは以下の記事が詳しいので、参考までに。

転載、引用、盗用 区別のつかない人が意外に多い(最終防衛ライン3)

引用の要件については、理解していないニュースサイトが多いのも誤解を広める原因になっているような気がします。
まとめサイトが書いている「引用」は、ほぼ「転載」の誤用です。
中の人に直接言えるなら言って回りたいくらいです。

とにかく、
「引用」を免罪符に好き勝手やってる人、「引用」の定義を誤解していた人がいたら認識を改めてもらえれば幸いです。


転載している人は転載されてもいいと思ってる?
最後に。
これは、主にクリエイター(同人作家・web発表者を含む)に問いたいのですが
(あるいは、普段は著作権に厳しいはてな民が大喜利Togetterをブクマしてる場合も……)

Twitter上でコラ画像を作ったり、画像大喜利に参加したり、画像リプライに興じたりしている作家を多く見かけます。
そういう方々は、自分の作品が転載されても怒らないのでしょうか。覚悟の上でやっているならいいんですが、もしそうでないなら、無断転載して遊ぶのは止めた方がいいんじゃないかなーと思う次第です。
こんなに長ったらしく前置きしてまで言うのは、直接言うと角が立つというのもありますが、自分が好きな作家の人達が無自覚に悪いことしているのを見ているのがつらいからであって、糾弾したり軽蔑したりする気持ちはまったくありません。
もしよければ、考えを改めるきっかけになってもらえればうれしいです。




カテゴリー: 個別記事

コスプレと私服の境界

2012 年 5 月 23 日 コメント 1 件

 先日、ふとしたきっかけで、コスプレと私服の境界はどこにあるんだろうと考える機会があったので、思ったことをつらつらと書いてみようと思う。

 きっかけと言うのは、『私服に見えなくもないコス衣装を着て外に出て外に出ている人が、「コス衣装を着ているときにTVで紹介されたい!(妙訳)」』と言っていて(後に冗談と判明)、そのときにふいに、それはあまりよろしくないのでは……でも何が問題なのか分からないなー、と考えたことです。


浮かんだ疑問はこの二つ。


1. 私服とコスプレの境界はどこにあるのか
2. 私服に見えなくもないコス衣装で外に出ることの是非


 1については、実に難しい。
 コスに見える私服もあれば、その逆もあります。
 また、希有な例ではありますが、しまむら妖夢というものがあります。詳しくはリンク先を読んでもらいたいのですが、東方Projectに登場するキャラクタの服そっくりの服が、コスプレ要素が皆無であるしまむらから発売されたのです。
 この服がコスプレに見えるかどうかはさておき、一般向けの服として販売されている服に変わりはありません。
 こういいった事例を知ったこともあり、1つめの疑問は保留することにしました。

 次いで2について。
「知っている人が見ればコスに見えるけど、知らない人からしたら私服にも見えない服」で外に出ることは許されるのか。
 僕は、今回の件があるまでは『10人に1人でもコスに見えるような服なら着て歩くべきではない』と言ったことを、なんとなく思っていました。しかし、上の疑問をTwitterで呟いてみたところ、何人の方からか多様な意見を頂くことができました。そんな中、ふいに妙案が浮かんだので起承転結の転を飛ばして、自分の中で出た結論だけ述べてみたいと思います(ここから本題)。


 それは、着ている本人が私服・コスどちらのつもりであろうとも、(あるいは、しまむら妖夢を何も知らない一般人が着ていたとしても)、その状態で何か問題を起こしてしまえば、ネットの大衆に対しては問答無用でコスプレと見なされてしまう可能性が高いということです。

 そもそも、外でコスプレをして何が問題なのかというと、それは本人だけではなくジャンル、延いてはオタ界隈全体の風当たりに影響を及ぼす可能性をはらんでいることです。

 巷では「学校の制服を着ている間は学校の看板を背負ってるんだから行動には気をつけろ」と言うことが聞かれますが、まさにこれと同じで、コスプレをして何か問題を起こしたらみんなに迷惑がかかるのです。

 なので、最初の問題に戻りますが、二つの疑問についての答えとして、次の一文を答えとして叫んで締めたいと思います。


 コスプレと私服の境界は曖昧で線引きはできないけれど、コスプレもとい何かの作品に関係する服を着ている自覚があるならば、それを着ている間はいつも以上に問題起こさないように気をつけましょう!


どっとはらい。




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帯に支配されるブックデザイン

2011 年 7 月 16 日 コメント 1 件

 
 ずっと思っていたことなんですが、また、何を今更ということかもしれませんが。


 日本の書籍のカバーデザインって、帯が付くことが前提にして作られているものが多すぎませんか?


「新潮文庫の100冊」未読チェックツール(読書メーター)
 ここらへんを見ると一目瞭然かと思うんですが、タイトルが上7割で収まっていたり、下部だけ妙にすっきりしていたり、そんな本が目立ちます。
 中にはそれを逆手にとって、帯を外すと楽しめるデザインになっているものもありますが、基本的に帯が外れるとバランスが悪くなるデザインのものが多い気がします。ここに載っているのは文庫だけですが、本屋に行けば単行本や新書でも同じ事が言えるのはわりかし自明かと思われます。
 帯が付いている内はいいんですが、入荷後しばらくすると帯が外されたまま陳列される本も少なくありません。それをみるとなんとも悲しいような情けないような妙な感覚にとらわれます。普段気にしていないと何とも思わないでしょうが、一度意識し始めるとこれがなかなか気になってくるのです……(きっと)。

 この文化って日本独特で、他の国ではここまで帯がたくさんついてるわけではないようで[要出展]どうしてこうなったと言いたいのです。

本の帯(腰巻き)について教えてください。(教えて!goo)
 ソースとしてアレですが、この回答を見る限りでは。かなり昔から帯自体は付いていたことが読み取れますが、ではカバーデザインはどうかのか、というとよく分かりません。ではカバーデザインが帯に支配(?)されるようになったのはいつ頃なのか、その変遷を追ってみると面白いんじゃないかなー、と思ったんですが、調べる気力と時間がないので問題提起だけしておいて誰か興味のある人がいれば調べてもらえばいいかな、なんて投げっぱなしエンドですみません。かしこかしこ。




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 これも面白そうな本ではあるんですが、個別ケースの紹介が主であって歴史を追う感じではないのが無念。





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