※本記事は「東方Projectという名前は聞いたことがある」「秘封、公式サイトとか東方wiki読んでも意味が分からない」という方を対象としています。多少の誤謬はご容赦ください。
#What
結局のところ秘封倶楽部って何?と言われても、「ゲーム」「小説」みたいに一言では言えないので少しだけ我慢してよく聞いてください。
秘封倶楽部とは、東方Project(以後「東方」)の作者ZUN氏が制作した音楽CD(のブックレットに載っている数ページのSS)を原作としたシリーズです。
1作目は2003年に発表された「蓮台野夜行」で、ブックレットどころか片面ペラ紙の文章量しかありません。この時点では
「蓮子」「メリー」という二人の少女からなる「秘封倶楽部」が、「禁じられている”結界破り”をしている」
という断片的な要素しか見えていませんが、「少女ふたり」「オカルト活動」「博麗神社」といったワードに惹かれて二次創作が(細々と※)行われるようになります。
※あまりに公式設定が少なくて、秘封倶楽部の読み方は「ひふう」「ひほう」どちらかスレ内で論争になったり、「金髪の少女がメリーだと明言されてない」説も出たりするほど供給に飢えていました。
2作目、3作目と進む内に、東方と異なり現代から地続きの近未来が舞台であることが分かったり、異世界に憧れ冒険を繰り広げるストーリーが(断片的に)語られたりし、二次創作的な人気や世界観の考察も盛んに行われるようになっていきます。
現在では、SF/民俗学/冒険譚/東方世界とのクロスオーバー/百合など、広いアプローチでの二次創作が作られ、10年以上続くオンリーイベントが開催されるほどの人気を博すようになりました。
#World
基本的に蓮子とメリー(以下「蓮メリ」)しか出てこないため、世界構造は謎に満ちていて、逆に言えば妄想の余地に溢れています。断片的に語られた設定として、
「リニア(的なもの)が走っている」
「東京の環状線の一部は草原と化している」
「月面旅行ツアーが行われている」
など近未来&廃退を感じさせる描写がある一方で、
「異世界との結界を破ることが禁じられている」
「霊都東京」
など、幻想的な要素が同居している謎の世界となっています。
新作が出るたびに少しずつ明らかになる世界設定、そして”二人に起こる変化”や”別離を匂わせる描写に皆皆が一喜一憂しながら過ごしている中、8年ぶりの新作発表が報じられました。
#新作
5作目から6作目が出るまでに6年の歳月を経て、また2016年に9作目が出てから8年が経過した2024年4月9日、8年ぶりに新作が発表されました。
今年の例大祭情報です。何と8年ぶり。
秘封倶楽部の新作です。 | 東方Projectよもやまニュース https://t.co/dI7dYBBCLi #東方よもやまニュース— 博麗神主 (@korindo) April 9, 2024
今からでも遅くないので、これを期にどうか秘封倶楽部を知ってもらえたなら幸いです。
コメント