この記事は、私が東方の新作を手に入れるまでの記録と、自分の目を通して見た東方ジャンルの問題点をとりとめなく綴ったものです。
■開場まで
りんかい線の始発で開場に到着。東の駐車場内で列固定。
6時頃までは涼しかったのですが、7時を回ったあたりから日が強くなり、帽子がないと死にたくなる暑さに。スタッフが
「100人近くの人が、何も手に入れることなくお帰りになりましたー、注意してください。
みたいなことを言っていたのが印象的でした。
■開戦
10時、列は移動することなくその場で拍手。遅れること十数分、ぼちぼちと動き始めて目的の上海アリス幻樂団(東方Project原作サークル名)列に並べたのは10:30を過ぎ、入手したのは11:50頃でした。
赤:上海アリス幻樂団
青:黄昏フロンティア
■その後
13時過ぎに完売、列が崩されたという話を聞いたのですが真偽不明。
14時ころ、ふと立ち寄ってみると人だかりが。サークルスペースを中心に、外に半円を描くような集団が。近寄ってみると、どうやら上海の列の模様。列と言うか……円の最前列から一名ずつ、50人を数えてスタッフが中へ誘導、頒布という形態を取っていました。
(※イメージ)
スタッフが、「何の列か分からない人は離れてください」と叫んでいたけどそれは逆効果な気がしました。とにかく、とりあえず並んでみたら、ものの10分でgetできてしまいました。朝からの苦労は何だったのでしょうと思わずにはいられません。(※2つめの分は、知り合いのサークルの方へお譲りしました。あしからず)
その後も近くから顛末を眺めていたのですが、14:20ごろ、どうやら残りが数枚になったとの声が聞こえてきました。いまだ列は減るところを知らず、どうするのかと思いきや。スタッフが無作為に数名を円の中心に呼び寄せ、ZUN氏(東方Project原作者)とのジャンケン大会が始まりました。勝った人から順に入手という方式。
結果、ジャンケンに参加できなかった周りの人も盛り上がり満足し、集団は暴動も起きずに解散していきました。(会場内で勝手にジャンケン大会やってよいのかとも思いましたが、(たぶん)スタッフもその場に居たと思われるので問題ないかと)
■閑話休題
――というのが当日のレポートで、以下は、今回特に顕著であった東方ジャンルのコミケにおける問題点について書いてみたいと思います。
■問題
一つ目の問題は、ジャンルとして大きくなりすぎた結果、他のジャンルにまで迷惑をかけることになってしまったこと。先述の通り、上海アリスの列が会場通路の大半を占めることになってしまったことをはじめ、西館から東館への移動に制限がかかったのも東方に原因の多くがかかっていると言える気がします。つまるところ、上海アリスの需要過多問題。
■対策
いくつか考えられるのですが、
□同日委託
東方の新作は例年、一ヶ月遅れで同人ショップに委託されます。しかしそれでも待ちきれずに並ぶ人があれだけ居るのが現状です。もし同日に委託ができるのであれば、かなり状況は改善するのではないでしょうか(……と数年前からずっと言われています)。
この件についてZUN氏は「自分ではどうしようもできない政治的理由により不可能」と言っています。(推測ですが、ショップ・印刷屋の問題ではないかと思われます。需要に供給が追いつかないという事情。)しかし、もしそうだとしても、なんらかの釈明をして頂きたいところです。
□隔離
この案は、コミケの理念を崩すことに繋がってしまうので実行されないにこしたことはないのですが、一応。
東方Projectは、例年春に最大のオンリーイベント「博麗神社例大祭」が開かれてます。毎年そこで新作の体験版が、夏コミで製品版が頒布されるというのが通例となっています。コミケ側の事情を押し付けるのはあまりよろしくないかもしれませんが、そちらの方、もしくは別のオンリーイベントで製品版の頒布する、という形態を取ればよいのではないか、という案です。
他にも幾つか考えられる案はあるのですが、何にせよサークル側に責任を取ってもらう形のものしか思いつかないので割愛します。
■真の問題?
東方がここまで嫌われる理由として、マナーの悪い参加者が多い(ように見える)ことが理由として挙げられます。……これは東方ジャンルだけの問題ではないのですが、近年のネット人口の増加、また某ニコニコ動画の台頭などにより、低年齢の参加者は増加の一途をたどっています。特に、ニコニコ御三家と言われている東方・ボーカロイド・アイドルマスターはその傾向がより顕著だと言えます。更に、その中で最も公式作品への参加障壁が低い東方は、最たるものだと思われます。
そういった新規参入者は、母体となっているコミュニティの未成熟さのせいか、マナー能力の低い人が多いよう感じられます。これが第二の問題です。これに関しての対策は……年齢制限するか、啓蒙していくか、それしかないと思います。これについてはまたいずれ。
■最後に
私がこうして問題提起してみたのは、コミケの存続を願って、また、東方Project製作者であるZUN氏が無事に同人活動を続けられることを願ってのことです。以上、まとまりのない記事になってしまいましたがC76二日目レポートでした。
コミケ問題解決における、『廃止』という選択肢
何かコミケ談義が流行ってる(流行ってた)みたいなので。 コミケの理念は、膨張にどこまで耐えられるのか問題 – シロクマの屑籠(汎適所属) ボーダーライン:【Column】コミケ76に見る参加者の低年齢化とその問題点 ボーダーライン:【Column】コミケ参加者の低年齢化問