投稿者: usui

283 Production LIVE Performance [liminal;marginal;eternal] 騒動の背景と補足、あと感想

#ライブ概要
公演名:283 Production LIVE Performance [liminal;marginal;eternal
開催地:立川ステージガーデン
日程 :25/01/11-12
公演数:11日昼/夜、12日昼/夜(計4回:チケットはそれぞれ9,800円、配信は4,500円)
出演者:SHHis(緋田美琴、七草にちか), Cometik ※あくまでキャラクターによるライブという設定のため演者の表記なし

#騒動の概要
4回行われた公演の内、2回目の公演途中で出演者のひとり、SHHisの「緋田美琴」が倒れる演出がさし込まれた。
「美琴さん!」というにちかの悲鳴、ステージに現われない二人、混乱する中での前奏ストップからの暗転、ライブ中断を経て再開したものの、以後3曲はSHHis1名体勢(にちかソロ)で歌い続けることになった。なお倒れた原因は過労による失神ということが、2回目のライブ後にTwitter(X)にてスタッフからの報告という音声コンテンツという形で発表された。

#緋田美琴の各回出演状況
各所で「出演見合わせ」とか「欠場」とか書かれているせいで誤解している人が見られるので補足しておくが、緋田美琴の歌唱曲数は以下の通りとなり、完全欠席回は存在しない
土曜昼:8曲フル出場
土曜夜:8曲中5曲目直後にリタイア
日曜夜:4/7曲(体調を鑑みて後半のみ出演、という立て付け)
日曜夜:7曲フル出場
※ユニット曲およびソロ曲のカウント。全員曲含まず。

#本題
本公演はXRライブであり、元々用意されていた3D立体映像と事前収録の音声を合わせる形式のため、それを知っていれば事故は演出だとすぐ気付けたが、そうと知らない人や、ライブを知らずに公式アカウントが出したアナウンスだけを見た人には事情が分からず混乱を招く結果となった。
本件について、シャニマスというコンテンツにおける背景、ゲーム内外で示唆されてきた伏線を知っているかどうかで見方が変わってくると思うので、その一部を以下にまとめた。

#背景
・今回の公演はシャニマス全体ではなく、ユニット単位のライブとなっている。参加ユニットはストーリー的に因縁のあるSHHisとCometikの2ユニットなので、何かしらシナリオ的な仕掛けがあることが期待されていた。
・緋田美琴というキャラクターについて、ゲーム内設定として「死ぬならステージの上で」という意志を持つキャラクターだったが、ユニットを組んで活動してきた中で色々あってその考えが変わってきたことがここ数年かけたゲーム内シナリオ内で示唆されてきた。
・シャニマスはリアルイベント内で予告なしの謎解きコンテンツを会場内に隠す形で実施したり、ゲーム内のクイズにモールス信号を仕組んだりと、こういった仕掛けが大好きなコンテンツであるため、過去の事例や以下の伏線を知っている人は、ライブ中に何かあるだろうと事前に推測ができた。会場内で大きな混乱が起きなかったように見えたのも、そうした背景によるところが大きいと思われる。

#伏線
①ライブの告知番組(24/09/16)で、1時間もの間、何の変化もない虚無ループ動画が流される。 ※意図は不明
②ライブ数日前、緋田美琴の個別新シナリオが実装される。 →シナリオ内で、休憩を取らずにレッスンしている描写あり
③XRライブにも関わらず、公演における注意事項として『出演者は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。』の一文があり。
④事前販売されていた公演のパンフレットに文字化け演出あり。※意図は不明
⑤SHHisとは関係ないが、もう一組の出場ユニットCometikの新曲CDに隠しトラック(無音が数十分続いたあとに再生される曲、Web版やサブスクでは聴けないし存在表記もない徹底っぷり)があり、今回のライブで初披露されることが推測・期待されていた。

#個人的所感
・4公演を追える余裕があったので全部観て楽しめたけど、そうじゃない人には不満が残るのは重々理解できる。
・自分の視点には、「2回目現地にいて、トラブルかどうか即時確認できなかった」人の視点が抜けているので、現地に居たら違う感想になっていた可能性はある。
・先述の背景と伏線を理解している人ほど楽しめたと思うけど、そうじゃない人が大多数である以上置いてけぼりになってるのはそりゃそうだと思う。ゲーム内のSHHisシナリオ、ライブ直前に公開されたシナリオ、配信なしのCD隠しトラックとCDパッケージこじ開けた中に隠されたメッセージまで読み解けというのはハードルが高すぎる。
・「4公演がストーリー仕立てになっていて全部観ないと楽しめなかったか?」と言われると、一応個々の回で完結はしていたと思う。このあたりは意見が分かれそう。
・「ユニットメンバーが欠けた状態のステージ」に価値を見出せる人とそうでない人がいて、自分は前者だったけどそうじゃない人も多いという話。
・「ステージに立てないことの演出」「復帰までの感動的シナリオ」をゲーム外で表現するのにはXRライブは最適解かもしれないけど、全配信見るのに18,000円が必要なのは割高。ただ、シャニマスはリアルタイムでしか観られないからこそ良いと思っている節があるので諦めの気持ちもある。シャニマスくんは以前にも、告知なしでweb上無料ミニライブ(アーカイブなし)を平日夕方に配信するなんて蛮行をしていたこともあったのでいつもどおりといえばそう。
・実在性とか言うわりに、(事前収録だから負担はないとはいえ)ソロで5曲連続で歌わせる演出(セットリスト)は非現実的だよなと思った。
・美琴さんの初期のキャラ設定(ステージに命を賭けている)しか知らない人と最新シナリオまで読んでる人で見方が変わるので、そういうところもゲームとの連動性がつよい。
・ゲームの告知垢でキャラクター体調不良の報告ツイートをするのは、演者名ではないとはいえ紛らわしいと思った。
・自分はシャニマスのこういうところに不満があって一度離れてまた戻ってきた人間なので、多くの人が怒っているのは分かるつもりです。だけどシャニマスやってない人が出演状況も調べずに非難してるのはおかしいと思うので、なんにせよ事情を理解してから冷静に批判してほしい。
・自分がこの展開を少しでも肯定できるのはシャニマスというコンテンツが伏線的に何年もかけて積み重ねてきたものがあるからであって、他のコンテンツで同じことをされたら断然許せない側の意見をいうと思う。

#論点
今回の件で考えるべき点はどこか整理したら、以下のようになると思う。時間があれば改めて書きたい。
1.本公演は個々の回で完結していたか。していないという場合、どこまでなら問題なかったのか。
2.全ての公演は平等であるべきか?
3.「体調不良による欠場」をコンテンツとして使うことの是非
4.演出としてのトラブルを公式アカウントで扱うことの是非
5.ライブとゲームの連動が行きすぎているという批判

響け!ユーフォニアム短編集「みんなの話」感想(主に黒江真由関連)

※響け!ユーフォニアム短編集「みんなの話」(24年6月発売)のネタバレ全開です。
※本記事で扱うのは原作小説時空です。アニメの話はしませんので悪しからず。

夏コミの新刊でユーフォ新世代二次創作を書いていた関係上、一ヶ月近く読まずに封印してきた短編集をようやく読みました(隙あらば宣伝)

以下本文です。


↓本作では黒江真由の人物像について、国語の読解問題に使ってもいいくらいロジカルに書かれていました。
本編(=ユーフォ最終楽章)ではまったく語られなかった黒江の心情が語られているので、犯人視点のミステリィ小説を読んでいるような気分になりました。まさにユーフォ3期解答編。
ここでは、黒江の描写について詳しく解説しつつ感想を挟んでいきたいと思います。

Q1.黒江の目的は?

「同窓会に呼ばれること」
そのために知人との人間関係で波風を立てず、相手の希望に沿うことが黒江の目的であり、
そして、その目的を達成するために「賞味期限のない友人を作ること」が行動原理ということでした。

では、黄前久美子の「本気で勝負して」という希望がどうして叶えられなかったのかというと、
『本気で勝負したら自分が勝ってしまう可能性があり、勝ってしまうと波風が立つのは避けられない』というリスクがあってのことかなと推測しました。もし真由が、「勝負してもいいよ」と言いつつバレない程度の手加減をするような腹芸ができる人間だったら何の波乱も起きなかったでしょうね。

Q2.『賞味期限のない友人』はどうやって作るか?
黒江の行動原理である「波風を立てず」は、おそらく打率は低いと思われます。実際、さんざん尽くした瑠璃葉さんも期限切れになっていますし。
こういう人間のことを、某氏のことばを借りると
「気になって近づくくせに、傷つくのも傷つけるのも怖いから なあなあにして安全な場所から見守る」ひとなのかなって思いました。

これに対する久美子は、某氏の言葉をきっかけにしたかどうかはさておき、相手の懐に潜り込んで時に傷つきときに傷つけながらも多くの人と親交を深めていきます。この姿勢こそ、本作が表している『賞味期限のない友人』の作り方じゃないかなと思うのです。

これはただの持論ですが、
衝突や対立を経て相手を知り認め合う、この過程にこそ意味があって、そのあと結果として関係性が深まることはあってもそれを目的にしたらうまくいかなと思うんですよね。
黒江は相手を理解するために、言いたいことがあったら何でも言ってね、という台詞を度々使います。これは、黒江自身も本当のことを全部口にする性格であり、だからみんなもそうに違いない、という思想です。
相手が言ったことだけを信じる姿勢は、理解を深めることができません。いつまで経っても表層的なところしか分かり合えません。
奏が言及していたのもこれで、絶対に相手の裏を読もうとしない、「読めない」のではなく「読まない」というのは頑固で分からず屋の考えです。
本作では、その思想が生まれた理由として幼少期に親から教えられたからと書かれていますが、そのあとの人格形成において転勤族だったことや欲しいものは何でも与えられてきたという環境も関係しているはずです。

転勤族なので、サークルクラッシャーでコミュニティを崩壊させてもその後の経過を見ずに済むというのは割とひどい話ですが、本人にしても反省の機会がなくなるという意味でよくなかったんじゃないかなと思います。

Q3.久石奏は何に負けたのか?

黒江のことを勝手にラスボス扱いして一人相撲して勝手に敗北宣言しただけでは……?
というのはあまりにも可哀想なのでちゃんと考えてみます。

「(黒江のことを)理解したくない」というのが第一印象だった久石奏。
これ自体は、黒江の思考が読めずにこわいというよりは久美子の地位を揺るがす存在だと認めなくないという意味にも取れるので保留します。

黒江を攻略しようとする久石ですが、彼女の対人戦略って基本的に相手を怒らせたり慌てさせたりして自滅させるパターンがほとんどなんですよね。
怒らせることで本音を暴き、優位に立つ。
それなのに、どれだけ挑発してもなびかない黒江は天敵であり、それどころか久石のイヤミを本音として信じようとする(前段参照)黒江は、相性が最悪です。

久石VS黒江の戦いとは、そういう嘘と本音のぶつかりあいという構造になっていて、だから『黒江が言っていることを本音と認めざるをえない』ということが久石の敗北であり『完敗です』に繋がってるんじゃないかと考えました。

まあ、どっちみち久石の一人相撲であることに変わりはないのですが……

Q4.黒江真由は、北宇治で無期限の友人を作れるのか?

先程、一生モノの友人を作るためには青春バトルが必要(妙訳)と言いましたが、例外はあります。素の真由と波長があう人間は過去の学校でもいたみたいですし、つばめちゃんみたいな子とは程よくやっていけるでしょう。
また、結果的に一方的敗北を知った久石も、捻くれた舎弟ポジションとして続いていく可能性が出てきました。奏ちゃんって年上の先輩に対してちょろくないですか?夏紀先輩が振り向いてくれないからってまゆかなですか?という気持ちがなくもないですが、この二人は上手くいけば仲の良い関係が築けそうなので、もうちょっと先の時空の話が読みたいです。

Q5.黒江真由とは何だったのか?

→一言で言うと、田中あすかと出会わなかった久美子なんじゃないかと思いました。
真由自身、久美子のカウンターとして、あるいは越えるべき壁としての田中あすか要素がふんだんに盛り込まれたキャラクターです。しかし、開けてみたら全然の別物で、むしろ久美子よりも足りないものが多い子だと気付きました。

真由がほしいもの、実はほとんど久美子が持っているんですよね。
一生ものの友人達も、その他諸々も。
本当は久美子の方が満たされているのに、久美子自身は気付いていない。
かくいう自分も、何度も読んで考えてようやく気付いたくらいです。
それが少し悲しかったです。

黒江真由について言いたいのはこれくらいです。

 

以下は各話についての蛇足感想文です。

 

■1/◯の中身はなんだろな
黒江さんが持ってきたマシュマロとハチミツにそこはかとないあざとさを感じる。

>奏ちゃんのクリームチーズのたこ焼き、はちみつとすっごく合うね
あざとい

■2/気がある気がする
>秀一から見ても、黒江は好感の持てる人間だった
しゅうまゆポイント入りました。

ところで、博多通りもんをくれたパーカスのOBってナックル先輩?他に男子先輩が思い浮かばないけど原作時空のキャラクター把握してないのでわからないです

■3/ランチタイムにて
・黄檗にあるパン屋(たま木亭)大人気ですよね。
・黒江さんのお弁当、おかず4品はすごいなと弁当ユーザーの感想。
・写真キャンセラー真由を撮影する緑先輩さすがです

■4/四人は幼馴染
ユーフォ新展開、久石世代の話はもちろん見たいのですが、物語として眺めたいという意味ではこっちの四人が気になるんですよね。

■幕間・アジタート
小日向部長候補に関する言及ありがたい。覚醒小日向のスパルタDMが見たかった。

>真由は当然のように奏の隣に腰かけた
これはちかおくんも勘違いするわ
(野郎相手にはやってないだろうけど度合いは違えど同じようなことしてるよね)

>奏ちゃんさ、私のことどう思ってる?
これはちかおくんも勘違いするわ

>みんなと仲良くするのが夢物語だと(知っている)
原作時空の黒江、転勤族のために価値観が醸成されてこなかった歪みがここで言語化されました。

■5/ドライブ
残り100ページくらいこの話が続くと思ってたのに予告編だけで終わったみたいな物足りなさ。
むしろTLの共同幻想で無限に読んだ既視感しかない。
とりあえず今年の夏は和歌山に向かうふぉろわーが多そう。

■6/彼岸花の亡霊
いなくなった人の声が徐々に再現できなくなるのと、悲しみが過去になるのは同じなんじゃないかと思ってます。
脳内でこだまする声って不思議ですよね。音がないのに脳が記憶から再現しようとする仕組み、不思議です。

■7/賞味期限が切れている
黒江真由解答編。
悪意の届かない人間はこわいね、という話。

>あけおめのメッセージが届かなくなると、真由はいつも切なくなる
これ、黒江さん自分から送ってませんね?そういうとこやぞ。

人間関係をリセットして進んできたせいで、サークラしたあとの泥沼を見ずに去っているという最悪のムーブ。

>真由は自分の行動が正しかったと確信した
あーあ。

■幕間・グラーヴェ
行動原理を理解・納得したことで、自分の感情を片付けて比例を詫びる一連の流れ、やや儀礼的とはいえこういうことができるのが久石の魅力であり、幹部に推される説得力になっているのでしっかり描いてもらえたのはうれしかったです。ただ個人的には最後までイヤミを込めて”黒江先輩”呼びしてお互いきゃっきゃするくらいの距離感でも良かったかなと思いますがまあ個人の感想です。

しかしここにきて黒江真由の欲しかった一生ものの友人枠に久石が収まるとは思わなんだよ。
真由かな、あります。

■8/大人の肴
これ、よくある円盤特典に収録されるドラマCDだ。聞きたい。

■9/新・幹部役職会議
副部長とDMは当日のドッキリじゃないんですか?

ドラムメジャー、どうにかして小日向夢が抜擢されないかなと期待していたんですが残念。
やや妄想込みですが、高坂の下で鍛えられてスパルタ2世になった小日向さんが見てみたかったです。
ユーフォとペットという伝統ここに潰える。
美玲さんは、説明されていたとおり実力やカリスマ、舐められない風格など充分な能力があるので納得の人選でした。

 

(以下、保存できずに消えてしまったので気が向いたら追記します……ぐだぐだ……)

「響け!ユーフォニアム」アニメ3期13話感想、および過去作における改変について

9年近く追い続けた作品がひとつの終わりを迎えた。
おそらくは十全ではない体制の中、途切れながらも最後まで制作してもらえたことをありがたく思う。不満や要望はあれど、まずは敬意をもって感謝を伝えたい。

#3期の総括
終わってみると、3期はこれまでのリフレインが多用されたという印象が強い。
公開オーディションがその最たるものであり、他には大吉山のくみれい、大好きのハグ、死ぬほどくやしい気持ち等々である。
久美子の成長を描くことに重きを置いたという監督のインタビューを鑑みると、過去との比較は成長を分かりやすく伝える手段であり得心がいく。

#13話における改変

久美子の成長にフォーカスを当てた一方で、割をくってしまった要素も多々存在する。この記事ではその是非は問わないが、何がどのように変わったのかを書いておきたいと思う。原作小説では、大会が終わった直後(2年生編にて、部長に専念したいからという理由で別れた)久美子と秀一の復縁シーンで幕を下ろす。
一方で、アニメではこのシーンは影も形もなくカットされ、かろうじて二人の関係を示すイタリアンホワイトのヘアピンが黄前先生の歩くシーンで見える程度しかない。この改変は、3期より戻ること2作、2年生編を描いた劇場版『誓いのフィナーレ』(以後、『誓』)に端を発する。2年生編の原作では、これまた久美子と秀一の二人によってラストシーンが描かれる。
『部長として使命された久美子が、その職務に専念するため別れを切り出す』という、責任の重さと覚悟を感じさせるシーンで2年生編は終わる。

しかしアニメ版はこのシーンを中盤(合宿時)に改変している。私見にはなるが、「ユーフォに専念したい」と「部長に専念したい」では覚悟の度合いが違うよう思えるし、そもそも作者がラストに置いてあるエピソードをカットする形で改変してよいのか、と当時は思った。
ただ、アニメ版は1期から塚本秀一に厳しいというか、くみれいを全面に押し出すあまり、秀一と久美子の関係性が強く描かれない傾向にあった。自分の狭い観測範囲では、この一連の(しゅうくみに関する)改変は、3期12話のそれと比べてあまり不満の声が聞こえてこない。もし、「結末に関する改変はよくない」と主張するのであれば、『誓』の時点で声を上げてしかるべきではないだろうか。そうでないなら、ただ12話の結末が納得できない気持ちをぶつけているだけではないだろうか、と思った。

話がそれたが、「じゃあお前はどう思ってるんだ」という話をしておきたい。
私は、前の記事で書いたとおり12話の改変には肯定的で、一方の13話については割と否定的に感じている。

しゅうくみ関連は取捨選択したテーマからして仕方ないとしても、夏紀先輩と優子先輩のあの失態はちょっと度しがたいというか、ずっと頑張ってきて引退した後も後輩のこと気に掛けてくれてるひとたちを軽く扱いすぎじゃないかな……とかなり残念に思えた。

『誓』についても否定的なのは同じで、本当は2年生編をテレビシリーズで再編してほしくて、
削られた小日向さんの成長譚も見たいし、久石奏の説得は原作通り夏紀先輩にぶつかってほしかった(←超重要)。

そんなわけで私は改変しても全肯するつもりはないが、だからといって公式を非難したりましてや罵詈雑言をぶつけたりといった大人気ない行為をするつもりはなく、こうして淡々と感想を綴るばかりである。

響け!ユーフォニアム、なんだかんだ言って最後まで楽しかったです。ありがとうございました。

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