カテゴリー: 東方

秘封って何?という人のための覚え書き2024

※本記事は「東方Projectという名前は聞いたことがある」「秘封、公式サイトとか東方wiki読んでも意味が分からない」という方を対象としています。多少の誤謬はご容赦ください。

#What
結局のところ秘封倶楽部って何?と言われても、「ゲーム」「小説」みたいに一言では言えないので少しだけ我慢してよく聞いてください。
秘封倶楽部とは、東方Project(以後「東方」)の作者ZUN氏が制作した音楽CD(のブックレットに載っている数ページのSS)を原作としたシリーズです。

1作目は2003年に発表された「蓮台野夜行」で、ブックレットどころか片面ペラ紙の文章量しかありません。この時点では
「蓮子」「メリー」という二人の少女からなる「秘封倶楽部」が、「禁じられている”結界破り”をしている」
という断片的な要素しか見えていませんが、「少女ふたり」「オカルト活動」「博麗神社」といったワードに惹かれて二次創作が(細々と※)行われるようになります。

※あまりに公式設定が少なくて、秘封倶楽部の読み方は「ひふう」「ひほう」どちらかスレ内で論争になったり、「金髪の少女がメリーだと明言されてない」説も出たりするほど供給に飢えていました。

2作目、3作目と進む内に、東方と異なり現代から地続きの近未来が舞台であることが分かったり、異世界に憧れ冒険を繰り広げるストーリーが(断片的に)語られたりし、二次創作的な人気や世界観の考察も盛んに行われるようになっていきます。
現在では、SF/民俗学/冒険譚/東方世界とのクロスオーバー/百合など、広いアプローチでの二次創作が作られ、10年以上続くオンリーイベントが開催されるほどの人気を博すようになりました。

#World
基本的に蓮子とメリー(以下「蓮メリ」)しか出てこないため、世界構造は謎に満ちていて、逆に言えば妄想の余地に溢れています。断片的に語られた設定として、
「リニア(的なもの)が走っている」
「東京の環状線の一部は草原と化している」
「月面旅行ツアーが行われている」
など近未来&廃退を感じさせる描写がある一方で、
「異世界との結界を破ることが禁じられている」
「霊都東京」
など、幻想的な要素が同居している謎の世界となっています。

新作が出るたびに少しずつ明らかになる世界設定、そして”二人に起こる変化”や”別離を匂わせる描写に皆皆が一喜一憂しながら過ごしている中、8年ぶりの新作発表が報じられました。

#新作
5作目から6作目が出るまでに6年の歳月を経て、また2016年に9作目が出てから8年が経過した2024年4月9日、8年ぶりに新作が発表されました。

今からでも遅くないので、これを期にどうか秘封倶楽部を知ってもらえたなら幸いです。

10年前のこと:東方の人気投票アンケートに艦これのことを書いて炎上した件

東方人気投票アンケートの件です。

もう少し正確に言うと、
2014年2月に開催された「第10回東方シリーズ人気投票」において、参加者アンケートの項目に
『「艦隊これくしょん~艦これ~」について』という設問を入れたことで多くの方から非難と指摘をいただき、1時間余りで項目削除することになった件です。
当時、「東方」と「艦これ」のファンコミュニティの空気がよくなかった中で、両者を刺激するような項目を入れたことで多くの方々にご迷惑をおかけしました。その理由と経緯について、10年経った今だから言えることを言っておこうと思いました。

■当時の反応
東方人気投票のアンケート項目に、艦これの話題があった件について反応諸々(Togetter)

【悲報】第10回東方シリーズ人気投票の投票者アンケートに『艦これ』(2ch東方スレ観測所)
【朗報】人気投票 投票者アンケートの『艦これ』項目が消える(追記あり)(2ch東方スレ観測所)
ニコニコ大百科: 「東方Project人気投票」について語るスレ(ニコニコ大百科)
東方シリーズ第10回人気投票の投票者アンケートに『艦これ』についての質問があり、東方ファンが激怒(やらおん!)

投票企画内おわびページ(東方wiki)
管理人個人サイトのおわびページ(当サイト)

■前提
まず、あの企画とサイトの成り立ちについて。
人気投票を企画しているのは、「東方wiki」という個人運営の非営利ファンサイトです。
こちらは2002年に初代管理人(≠私)が立ち上げ、人気投票もその頃に始まりました。
そして2008年、初代氏が引退・閉鎖すると告知した際にいろいろあって私が引き継がせてもらいました。その際に、必然的に投票企画の代表も引き継ぎました。

ここからは初めて公開する話ですが、
人気投票の実行委員会メンバーは、管理人(代表)が私に交代した以外は、そのまま初代氏時代のメンバーが続投していました。つまり、投票システムの改修・調整や、開催有無の決定権、各項目の決定なども、私以外のメンバーが担っていました。私はノウハウも知識もないため、基本的に「経験者にお任せ」状態でした。
なお、委員会メンバーは初代管理人時代から全員非公表となっており、名前は一切出ていません。

代表である私は何をしていたのかというと、表向きのトップとして告知宣伝を行ったり、クレームや問い合わせ対応を任されていました。
 
 
■当日の動き
2/22の0時に投票が始まるとともに非難の声が届き、対応をはじめました。
すぐにアンケートの項目を確認し、システム担当に修正を依頼するとともにお詫びページを作成、公開しました。

「なんでこんな設問を作った?」
という、参加者にとって当たり前の疑問に対しては、『個人的に興味があった』という回答を、アンケート制作担当者から教えてもらいました。しかし理由が分かったからといってそのまま公表するわけにもいかず、そもそも私以外のメンバーは全員非公表であり、炎上したタイミングで「実は別の人が考えたんです」なんて言っても納得してもらえるわけもなく、返答に窮しました。
その結果、混乱したまま言い訳に終始し、醜態を晒すことになりました。

■反省と対策
本件について、何が悪かったのか改めて言いますと、それは
「責任者である私がアンケートの項目を事前に確認、修正しなかったこと」であり、
根本的には「責任者が企画をコントロールできない状態で運営していたこと」です。

 
そのため、同じことを繰り返さないよう対策を取る必要がありました。
そこで、2014年の企画を最後に旧スタッフには退任いただき、サイトやシステム、スタッフを含めてすべて刷新して次回2015年を迎えることにしました。「新作が出なくても毎年開催したい」「これまで投票できなかった項目を増やしたい」など、自分の意志で内容の刷新も行いました。
こうしてゼロから立ち直さなければならない中、手を差し伸べてくれた新スタッフには本当に感謝しています。

ただし、対外的には旧スタッフのメンバーがアンケート項目を作ったことは非公表でしたので、
「ガワだけ変えても代表が残ってるんじゃ意味ないだろ」と逆に非難をいただくことになってしまいました。

それでも、応援・参加してくださる方々のおかげで企画は続けられ、2019年に3代目の代表に引き継ぐことができました。

引き継ぎ先の3代目管理人については、こちらのインタビューを参照ください。
―東方Project人気投票・新旧運営インタビュー(前編) (東方我楽多叢誌)
 
 
■最後に
長々と書いたものの、
結局は「私が悪かったです」以上の情報がなくて申し訳ないのですが、以上が当時の顛末となります。
その節は皆様にご迷惑をお掛けして本当に申し訳ありませんでした。

■蛇足
炎上したことがある方なら分かると思うんですが、大勢の知らない人から一方的に攻撃されると、判断力が失われることがあります。
私は、周りの友人たちが止めてくれたにもかかわらず誹謗中傷に対して全レスして、もちろん逆効果になりました。今ではどうかしてたと思うのですが、当時はそれが誠意であると勘違いして突っ走ってしまいました。
何が言いたいかというと、炎上した人に対して回答を求めるなら、少し時間をおいて冷静になってもらってからじゃないとまともな反応はもらえないだろうと思うので、そのあたり斟酌してあげてほしいということです。

余談に余談を重ねますが、度を超えた脅迫に対しては警察に相談に行ったこともあります。
しかし、「非営利で企画をしていること(ファン活動)」をまず理解してもらえず、「やっているメリットがないなら辞めるのが一番では?」と言われて終わりました。転居をした関係で2県以上の警察に相談したのですが、概ね同じ対応でした。
脅迫のメールやコメント(IP記録あり)もプリントして持って行ったのですが、「ハンドルネーム宛ならそれはイタズラみたいなもの」として取り合ってもらえませんでした。今の時代なら違うのでしょうけど。

第8回 科学世紀のカフェテラスまとめ

いつものようにまとめました。

以下のリンク先に、リスト形式(作品名/ジャンル/価格/仕様)のまとめと、
スペースごとに画像ありのまとめを作成しております。

不備や追加情報、その他お問い合わせは@suikyohまでご連絡ください。
 
リスト形式まとめ

その1:月01~月40
その2:妖01~40
その3:鳥01~40
その4:化01~封40
その5:猫01~24/幻1~34

なお、まとめ作成者は鳥40「傾き屋」にてサークル参加しておりますのでどうぞよろしくお願いします(小声)

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