パリに咲くエトワール、ありがたいことに試写会に当選したので拝見してきました。
以下、普通にネタバレ感想です。
本作、
何においても薙刀がよかったですね。所作が美しくて、戦闘シーンは目を輝かせてみてました。
しかし最終決戦のアレはなんだったんでしょうね……
全体を通して感じたのは、「踏み込まないのは優しさか」ということ。
作中描写の大半で、相手に対して踏み込むような言動を取って衝突を感じそうなところで引いてしまう、シーンがスキップされてしまっているように見受けられました。
これはストレスフリーではあるんですが、そこを飛ばしていいんだ?と違和感を覚えることが多かったです。
あの両親をどうやって説得したのか、とか、帰国をせまられたときにどう抗ったのかとか、主に主人公周りでそういったシーンが多かったのと、画家としての苦悩がほとんど描かれてなかったのがとっても残念でした。絵を諦めて誰かを応援する立場になるのかな?と思いきやそんなこともなかったり、最後にとってつけたように約束を取付けられたりともったいなかったです。キャラクターとして魅力があるだけに、倍の尺つかって彼女の物語も描いてほしかった、そういう意味では世界名作劇場だったらよかったかもしれない。
もう一方のメインキャスト千鶴さんはずっと主人公やってて、師匠先生に恵まれた成長譚として面白かったです。ラストバトル以外は……
オルガ先生いいですよね。最初登場したとき、彼のお姉さんかな?と思ったので母と言われたときはよくマンガで見る「お姉さんじゃないの!」って台詞を吐きそうになるやつなりました。
「踏み込まない」作品の中で、比較的一番相手に踏み込んだり引かなかったりするキャラクターしてて、彼女のおかげで芯が通った作品になっていた気がします。
あと、何度も言ってるんですがラストシーン、いきなりリアリティライン下げるのはどうなんでしょうね(薙刀ラストバトル)。
笑えるくらい面白いわけでもなく、いやそうはならんやろと思ったところにメカデザインの本領発揮で追い打ちかけられてようやくこれ笑っていいんだと思いました。
なんだかんだでハッピーエンドでしたが、スタッフロールはガッツリと闇の絵画で占められていて、
もし本作を子供の頃に観ていたら、きっと大人になった後で見返してはじめて気付くんだよなこれ~と思いました。