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パリに咲くエトワール(試写会)感想

 

パリに咲くエトワール、ありがたいことに試写会に当選したので拝見してきました。
以下、普通にネタバレ感想です。

本作、
何においても薙刀がよかったですね。所作が美しくて、戦闘シーンは目を輝かせてみてました。
しかし最終決戦のアレはなんだったんでしょうね……

全体を通して感じたのは、「踏み込まないのは優しさか」ということ。
作中描写の大半で、相手に対して踏み込むような言動を取って衝突を感じそうなところで引いてしまう、シーンがスキップされてしまっているように見受けられました。
これはストレスフリーではあるんですが、そこを飛ばしていいんだ?と違和感を覚えることが多かったです。
あの両親をどうやって説得したのか、とか、帰国をせまられたときにどう抗ったのかとか、主に主人公周りでそういったシーンが多かったのと、画家としての苦悩がほとんど描かれてなかったのがとっても残念でした。絵を諦めて誰かを応援する立場になるのかな?と思いきやそんなこともなかったり、最後にとってつけたように約束を取付けられたりともったいなかったです。キャラクターとして魅力があるだけに、倍の尺つかって彼女の物語も描いてほしかった、そういう意味では世界名作劇場だったらよかったかもしれない。

もう一方のメインキャスト千鶴さんはずっと主人公やってて、師匠先生に恵まれた成長譚として面白かったです。ラストバトル以外は……
オルガ先生いいですよね。最初登場したとき、彼のお姉さんかな?と思ったので母と言われたときはよくマンガで見る「お姉さんじゃないの!」って台詞を吐きそうになるやつなりました。
「踏み込まない」作品の中で、比較的一番相手に踏み込んだり引かなかったりするキャラクターしてて、彼女のおかげで芯が通った作品になっていた気がします。

あと、何度も言ってるんですがラストシーン、いきなりリアリティライン下げるのはどうなんでしょうね(薙刀ラストバトル)。
笑えるくらい面白いわけでもなく、いやそうはならんやろと思ったところにメカデザインの本領発揮で追い打ちかけられてようやくこれ笑っていいんだと思いました。

なんだかんだでハッピーエンドでしたが、スタッフロールはガッツリと闇の絵画で占められていて、
もし本作を子供の頃に観ていたら、きっと大人になった後で見返してはじめて気付くんだよなこれ~と思いました。

 

283 Production LIVE Performance [liminal;marginal;eternal] 騒動の背景と補足、あと感想

#ライブ概要
公演名:283 Production LIVE Performance [liminal;marginal;eternal
開催地:立川ステージガーデン
日程 :25/01/11-12
公演数:11日昼/夜、12日昼/夜(計4回:チケットはそれぞれ9,800円、配信は4,500円)
出演者:SHHis(緋田美琴、七草にちか), Cometik ※あくまでキャラクターによるライブという設定のため演者の表記なし

#騒動の概要
4回行われた公演の内、2回目の公演途中で出演者のひとり、SHHisの「緋田美琴」が倒れる演出がさし込まれた。
「美琴さん!」というにちかの悲鳴、ステージに現われない二人、混乱する中での前奏ストップからの暗転、ライブ中断を経て再開したものの、以後3曲はSHHis1名体勢(にちかソロ)で歌い続けることになった。なお倒れた原因は過労による失神ということが、2回目のライブ後にTwitter(X)にてスタッフからの報告という音声コンテンツという形で発表された。

#緋田美琴の各回出演状況
各所で「出演見合わせ」とか「欠場」とか書かれているせいで誤解している人が見られるので補足しておくが、緋田美琴の歌唱曲数は以下の通りとなり、完全欠席回は存在しない
土曜昼:8曲フル出場
土曜夜:8曲中5曲目直後にリタイア
日曜夜:4/7曲(体調を鑑みて後半のみ出演、という立て付け)
日曜夜:7曲フル出場
※ユニット曲およびソロ曲のカウント。全員曲含まず。

#本題
本公演はXRライブであり、元々用意されていた3D立体映像と事前収録の音声を合わせる形式のため、それを知っていれば事故は演出だとすぐ気付けたが、そうと知らない人や、ライブを知らずに公式アカウントが出したアナウンスだけを見た人には事情が分からず混乱を招く結果となった。
本件について、シャニマスというコンテンツにおける背景、ゲーム内外で示唆されてきた伏線を知っているかどうかで見方が変わってくると思うので、その一部を以下にまとめた。

#背景
・今回の公演はシャニマス全体ではなく、ユニット単位のライブとなっている。参加ユニットはストーリー的に因縁のあるSHHisとCometikの2ユニットなので、何かしらシナリオ的な仕掛けがあることが期待されていた。
・緋田美琴というキャラクターについて、ゲーム内設定として「死ぬならステージの上で」という意志を持つキャラクターだったが、ユニットを組んで活動してきた中で色々あってその考えが変わってきたことがここ数年かけたゲーム内シナリオ内で示唆されてきた。
・シャニマスはリアルイベント内で予告なしの謎解きコンテンツを会場内に隠す形で実施したり、ゲーム内のクイズにモールス信号を仕組んだりと、こういった仕掛けが大好きなコンテンツであるため、過去の事例や以下の伏線を知っている人は、ライブ中に何かあるだろうと事前に推測ができた。会場内で大きな混乱が起きなかったように見えたのも、そうした背景によるところが大きいと思われる。

#伏線
①ライブの告知番組(24/09/16)で、1時間もの間、何の変化もない虚無ループ動画が流される。 ※意図は不明
②ライブ数日前、緋田美琴の個別新シナリオが実装される。 →シナリオ内で、休憩を取らずにレッスンしている描写あり
③XRライブにも関わらず、公演における注意事項として『出演者は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。』の一文があり。
④事前販売されていた公演のパンフレットに文字化け演出あり。※意図は不明
⑤SHHisとは関係ないが、もう一組の出場ユニットCometikの新曲CDに隠しトラック(無音が数十分続いたあとに再生される曲、Web版やサブスクでは聴けないし存在表記もない徹底っぷり)があり、今回のライブで初披露されることが推測・期待されていた。

#個人的所感
・4公演を追える余裕があったので全部観て楽しめたけど、そうじゃない人には不満が残るのは重々理解できる。
・自分の視点には、「2回目現地にいて、トラブルかどうか即時確認できなかった」人の視点が抜けているので、現地に居たら違う感想になっていた可能性はある。
・先述の背景と伏線を理解している人ほど楽しめたと思うけど、そうじゃない人が大多数である以上置いてけぼりになってるのはそりゃそうだと思う。ゲーム内のSHHisシナリオ、ライブ直前に公開されたシナリオ、配信なしのCD隠しトラックとCDパッケージこじ開けた中に隠されたメッセージまで読み解けというのはハードルが高すぎる。
・「4公演がストーリー仕立てになっていて全部観ないと楽しめなかったか?」と言われると、一応個々の回で完結はしていたと思う。このあたりは意見が分かれそう。
・「ユニットメンバーが欠けた状態のステージ」に価値を見出せる人とそうでない人がいて、自分は前者だったけどそうじゃない人も多いという話。
・「ステージに立てないことの演出」「復帰までの感動的シナリオ」をゲーム外で表現するのにはXRライブは最適解かもしれないけど、全配信見るのに18,000円が必要なのは割高。ただ、シャニマスはリアルタイムでしか観られないからこそ良いと思っている節があるので諦めの気持ちもある。シャニマスくんは以前にも、告知なしでweb上無料ミニライブ(アーカイブなし)を平日夕方に配信するなんて蛮行をしていたこともあったのでいつもどおりといえばそう。
・実在性とか言うわりに、(事前収録だから負担はないとはいえ)ソロで5曲連続で歌わせる演出(セットリスト)は非現実的だよなと思った。
・美琴さんの初期のキャラ設定(ステージに命を賭けている)しか知らない人と最新シナリオまで読んでる人で見方が変わるので、そういうところもゲームとの連動性がつよい。
・ゲームの告知垢でキャラクター体調不良の報告ツイートをするのは、演者名ではないとはいえ紛らわしいと思った。
・自分はシャニマスのこういうところに不満があって一度離れてまた戻ってきた人間なので、多くの人が怒っているのは分かるつもりです。だけどシャニマスやってない人が出演状況も調べずに非難してるのはおかしいと思うので、なんにせよ事情を理解してから冷静に批判してほしい。
・自分がこの展開を少しでも肯定できるのはシャニマスというコンテンツが伏線的に何年もかけて積み重ねてきたものがあるからであって、他のコンテンツで同じことをされたら断然許せない側の意見をいうと思う。

#論点
今回の件で考えるべき点はどこか整理したら、以下のようになると思う。時間があれば改めて書きたい。
1.本公演は個々の回で完結していたか。していないという場合、どこまでなら問題なかったのか。
2.全ての公演は平等であるべきか?
3.「体調不良による欠場」をコンテンツとして使うことの是非
4.演出としてのトラブルを公式アカウントで扱うことの是非
5.ライブとゲームの連動が行きすぎているという批判

10年前のこと:東方の人気投票アンケートに艦これのことを書いて炎上した件

東方人気投票アンケートの件です。

もう少し正確に言うと、
2014年2月に開催された「第10回東方シリーズ人気投票」において、参加者アンケートの項目に
『「艦隊これくしょん~艦これ~」について』という設問を入れたことで多くの方から非難と指摘をいただき、1時間余りで項目削除することになった件です。
当時、「東方」と「艦これ」のファンコミュニティの空気がよくなかった中で、両者を刺激するような項目を入れたことで多くの方々にご迷惑をおかけしました。その理由と経緯について、10年経った今だから言えることを言っておこうと思いました。

■当時の反応
東方人気投票のアンケート項目に、艦これの話題があった件について反応諸々(Togetter)

【悲報】第10回東方シリーズ人気投票の投票者アンケートに『艦これ』(2ch東方スレ観測所)
【朗報】人気投票 投票者アンケートの『艦これ』項目が消える(追記あり)(2ch東方スレ観測所)
ニコニコ大百科: 「東方Project人気投票」について語るスレ(ニコニコ大百科)
東方シリーズ第10回人気投票の投票者アンケートに『艦これ』についての質問があり、東方ファンが激怒(やらおん!)

投票企画内おわびページ(東方wiki)
管理人個人サイトのおわびページ(当サイト)

■前提
まず、あの企画とサイトの成り立ちについて。
人気投票を企画しているのは、「東方wiki」という個人運営の非営利ファンサイトです。
こちらは2002年に初代管理人(≠私)が立ち上げ、人気投票もその頃に始まりました。
そして2008年、初代氏が引退・閉鎖すると告知した際にいろいろあって私が引き継がせてもらいました。その際に、必然的に投票企画の代表も引き継ぎました。

ここからは初めて公開する話ですが、
人気投票の実行委員会メンバーは、管理人(代表)が私に交代した以外は、そのまま初代氏時代のメンバーが続投していました。つまり、投票システムの改修・調整や、開催有無の決定権、各項目の決定なども、私以外のメンバーが担っていました。私はノウハウも知識もないため、基本的に「経験者にお任せ」状態でした。
なお、委員会メンバーは初代管理人時代から全員非公表となっており、名前は一切出ていません。

代表である私は何をしていたのかというと、表向きのトップとして告知宣伝を行ったり、クレームや問い合わせ対応を任されていました。
 
 
■当日の動き
2/22の0時に投票が始まるとともに非難の声が届き、対応をはじめました。
すぐにアンケートの項目を確認し、システム担当に修正を依頼するとともにお詫びページを作成、公開しました。

「なんでこんな設問を作った?」
という、参加者にとって当たり前の疑問に対しては、『個人的に興味があった』という回答を、アンケート制作担当者から教えてもらいました。しかし理由が分かったからといってそのまま公表するわけにもいかず、そもそも私以外のメンバーは全員非公表であり、炎上したタイミングで「実は別の人が考えたんです」なんて言っても納得してもらえるわけもなく、返答に窮しました。
その結果、混乱したまま言い訳に終始し、醜態を晒すことになりました。

■反省と対策
本件について、何が悪かったのか改めて言いますと、それは
「責任者である私がアンケートの項目を事前に確認、修正しなかったこと」であり、
根本的には「責任者が企画をコントロールできない状態で運営していたこと」です。

 
そのため、同じことを繰り返さないよう対策を取る必要がありました。
そこで、2014年の企画を最後に旧スタッフには退任いただき、サイトやシステム、スタッフを含めてすべて刷新して次回2015年を迎えることにしました。「新作が出なくても毎年開催したい」「これまで投票できなかった項目を増やしたい」など、自分の意志で内容の刷新も行いました。
こうしてゼロから立ち直さなければならない中、手を差し伸べてくれた新スタッフには本当に感謝しています。

ただし、対外的には旧スタッフのメンバーがアンケート項目を作ったことは非公表でしたので、
「ガワだけ変えても代表が残ってるんじゃ意味ないだろ」と逆に非難をいただくことになってしまいました。

それでも、応援・参加してくださる方々のおかげで企画は続けられ、2019年に3代目の代表に引き継ぐことができました。

引き継ぎ先の3代目管理人については、こちらのインタビューを参照ください。
―東方Project人気投票・新旧運営インタビュー(前編) (東方我楽多叢誌)
 
 
■最後に
長々と書いたものの、
結局は「私が悪かったです」以上の情報がなくて申し訳ないのですが、以上が当時の顛末となります。
その節は皆様にご迷惑をお掛けして本当に申し訳ありませんでした。

■蛇足
炎上したことがある方なら分かると思うんですが、大勢の知らない人から一方的に攻撃されると、判断力が失われることがあります。
私は、周りの友人たちが止めてくれたにもかかわらず誹謗中傷に対して全レスして、もちろん逆効果になりました。今ではどうかしてたと思うのですが、当時はそれが誠意であると勘違いして突っ走ってしまいました。
何が言いたいかというと、炎上した人に対して回答を求めるなら、少し時間をおいて冷静になってもらってからじゃないとまともな反応はもらえないだろうと思うので、そのあたり斟酌してあげてほしいということです。

余談に余談を重ねますが、度を超えた脅迫に対しては警察に相談に行ったこともあります。
しかし、「非営利で企画をしていること(ファン活動)」をまず理解してもらえず、「やっているメリットがないなら辞めるのが一番では?」と言われて終わりました。転居をした関係で2県以上の警察に相談したのですが、概ね同じ対応でした。
脅迫のメールやコメント(IP記録あり)もプリントして持って行ったのですが、「ハンドルネーム宛ならそれはイタズラみたいなもの」として取り合ってもらえませんでした。今の時代なら違うのでしょうけど。

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